Marine & Aquaculture Stewardship Council
MSC漁業認証/ASC養殖場認証|水産事業者
概要
水産認証(MSC漁業認証/ASC養殖場認証)とは
MSC漁業認証/ASC養殖場認証を取得した漁業・養殖場で生産された水産物には認証ラベルを付けることができるため、消費者は持続可能な漁業・養殖場で生産された水産物を容易に判別・選択することができ、誰もが責任ある持続可能な水産資源の利用に参加できるしくみとなっています。
※2024年3月30日現在、アミタはASCの養殖場認証審査機関であり、またMSC・ASCのCoC認証審査機関です。MSC漁業認証の審査サービスは行っておりません。
対象となる主な業種
法人・個人・漁業協同組合などの
漁業者・養殖業者
MSC漁業認証 魚種(資源)・漁具・漁船・申請者グループの単位で認証する
ASC養殖場認証 養殖場と魚種を認証する
MSC漁業認証
~持続可能で適切に管理された漁業であるかを審査する~
MSC漁業認証は、持続可能で適切に管理された漁業のための、MSC漁業認証規格を満たしているかどうかを、漁業者(漁業管理者)に対して認証するものです。MSCが定める「持続可能で適切に管理された漁業」とは、以下の三原則を満たす漁業です。
MSC 漁業認証の三原則
原則1
資源の持続可能性過剰な漁獲を行わず資源を枯渇させないこと。
枯渇した資源については回復を論証できる方法で漁業を行うこと。
原則2
漁業が生態系に与える影響漁業が依存する生態系の構造、多様性、生産力等を維持できる形で漁業を行うこと。
原則3
漁業の管理システム原則1、2を満たすための地域や国内、国際的なルールを尊重した管理システムを有すること。
また、持続可能な資源利用を行うための制度や体制を有すること。
ASC養殖場認証 ~環境・社会の側面から養殖業の持続可能性を審査する~
ASC養殖場認証は、環境・社会の側面が審査規格に適合するものであるかどうかを、養殖場に対して認証するものです。養殖場認証においては、養殖場を作るための沿岸の自然破壊、養殖場からの排水や廃棄物による環境汚染、養殖のために持ち込まれた魚等が持ち込む病原菌や生物多様性の破壊等の環境負荷の低減が、極めて重要です。加えて、養殖の元となる卵や稚魚、餌となる天然魚が乱獲されるなどの漁業資源への影響も最小限にする必要があります。さらに、養殖場で働く労働者の権利が保障されているなど、健全な労働環境が整備されていることも求められます。
ASC認証の対象となる魚種
審査規格は魚種ごとに作成されます。現在様々な魚種の規格が作成されている、または作成途中にあります。
サケ、ブリ・スギ、淡水マス、スズキ・タイ・オオニベ、カレイ目、熱帯魚類、ティラピア、パンガシウス、
二枚貝(カキ、ホタテ、アサリ、ムール貝)、アワビ、エビ、海藻の12魚種(2024年3月現在)
水産認証取得のメリット(MSC漁業認証/ASC養殖場認証)
漁業者・養殖業者がMSC漁業認証やASC養殖場認証を取得することには以下のようなメリットがあります。
01 信頼性の高い世界的な水産認証取得により、製品の差別化・新たな市場開拓が可能になります
02 本業でのCSR活動になります
魚種の絶滅・減少防止に貢献することで生物多様性の維持に寄与します
03 漁業者・養殖業者自ら水産資源の持続可能性に寄与できます
▶持続可能な漁業や養殖業により、子や孫の代まで漁業を引き継ぐことができます
水産認証を取得するには?(MSC漁業認証/ASC養殖場認証)
MSC漁業認証機関/ASC養殖場認証機関として認定されている機関に審査を依頼する必要があります。審査は予備審査と本審査に分かれて実施されます。予備審査では、認証取得を検討している漁業者・養殖業者が、認証機関から本審査通過の可能性や必要な事柄について審査と報告を受けます。この結果を受け、漁業者・養殖業者は本審査を受けるかどうかを決定します。その後、MSC/ASCそれぞれの審査項目と意見公募を含めた厳格な本審査を経て認証が付与されます。
※2024年3月30日現在、アミタはASCの養殖場認証審査機関であり、またMSC・ASCのCoC認証審査機関です。MSC漁業認証の審査サービスは行っておりません。
MSC漁業認証/ASC養殖場認証の費用
対象とする海域・位置・魚種あるいは事業体の違いにより費用は異なります。認証取得のための本審査の前に予備審査を行い、本審査で認証された後も、毎年年次監査を実施します。また、一度取得した認証はMSCが5年間、ASCは3年間有効となり、その後さらに認証を継続する場合は更新審査が必要です。認証ご取得のための詳細につきましては、まずは当社までお問い合わせください。
主な環境認証審査の流れ
認証を取得するには、審査基準に従った管理体制の構築と実行が必要です。
MSC漁業認証・ASC養殖場認証の場合は、認証取得のための本審査の前に予備審査を行い、本審査で認証された後も、毎年、認証規格を継続的に順守しているかを確認するため、年次監査を実施します。CoC認証も認証取得後に毎年の年次監査が必要となります。
認証の有効期限
認証機関から発行される証明書には有効期限があります。
MSC漁業認証:5年間 ASC養殖場認証:3年間
有効期間後に認証を継続する場合は、更新審査を受けていただくことで認証が更新されます。
認証審査にかかる期間や費用は、事業の規模や形態などによって変わってきます。まずはフォームよりご依頼・ご相談ください。
審査情報の公開|ASC養殖場認証
ASC養殖場の審査情報は、こちら のデータベースでご確認いただけます。
(認証取得前の養殖場/他社審査の養殖場も含む)
ASC認証に関するご意見について
ASC認証のお客様に関するステークホルダーの皆様からのご意見がありましたら、
こちらのお問い合わせフォームからご記入ください。
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