CASE STUDY

刃物製品の循環スキーム構築プロジェクト

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  • 会社名

    貝印株式会社 様

  • 対象地域

    東京・岐阜 他

  • 事業内容

    日用品・生活関連機器

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この記事を参考にしていただきたい方

  • 自社製品の使用済み品や包装容器などについて、市中回収・リサイクルのスキーム構築に興味がある方
  • 在庫処分品や不良品・スペックアウト品などについても、リサイクル化を模索されている方
  • サーキュラーエコノミーに配慮した、循環型のビジネスモデルの開発を目指されている方

課題・要望

現在、使用済みの刃物製品の多くは、自治体のゴミ出しルールに則って不燃物等として回収され、一部磁力選別等によって鉄スクラップ扱いとなるか、最終処分場にて埋め立てられるケースも少なくありません。国内にサーキュラーエコノミーへの機運が高まりつつある中、使用済み刃物から有用な資源を回収し再利用するスキームを小規模にでも運用開始することを目指し、その構築についてアミタに相談しました。

アミタとは、ジャパン・サーキュラー・エコノミー・パートナーシップ(略称:J-CEP)でも協働しており、信頼を置いています。

解決策


●貝印株式会社プレスリリース
貝印株式会社がアミタ株式会社と鉄鋼メーカーと共同でこれからの資源循環社会に向けた再資源化プロジェクトを実施~廃棄物として処理されていた刃物を再びステンレスへ~

●アミタ株式会社プレスリリース
アミタ(株)、貝印(株)と共同で使用済み刃物の再資源化プロジェクトを実施

最初から一般家庭の使用済み品回収を進めるのは、刃物という対象物の特性上ハードルが高いとの判断から、返品物や在庫処分品、一部の販売店舗店頭や業務用刃物の販売に併せた下取り品などを対象に、再資源化スキームの検討を開始しました。アミタ提示のリサイクラー候補の中に、貝印の刃物用鋼材の調達先鉄鋼メーカーが含まれており、そちらでスキームが実現すれば理想的な循環が描けると考え、優先的に検討を進めました。

同メーカーの通常の取り扱いからすればかなり小ロットの相談でしたが、今回の挑戦に意義を感じ柔軟に対応していただけたこと、アミタが間に入り、双方条件を擦り合わせつつ関係法令に配慮した運用フローを設計してくれたことで、無事に再資源化テストを完了し、運用を開始することができました。

導入の効果

  1. リサイクラーとして、既存の鋼材調達先を提案してもらえたことで、理想的な循環スキームを描くことができ、コミュニケーションも円滑に進んだ。
  2. 貝印と鉄鋼メーカーの間に、アミタという資源循環のプロが入ることで、コンプライアンスが担保され、かつ双方にとって無理のないスキーム構築が実現できた。

《成功のポイント》

マッチングして終わり、絵を描いて終わりでなく、実際にテスト稼働しリサイクル現場への実地確認の際にも同行するなど、伴走型の支援内容だった点。

導入フロー

Step 01

将来像を見据えながらのスキーム設計

使用済み刃物のサーキュラー化に関する将来像を見据えながら、まずは再資源化スキームをどのように描き、トライアルしていくべきかを整理しました。 貝印刃物循環スキームの図""

Step 02

鉄鋼メーカーへの相談、条件擦り合わせ

アミタから提案を受けた鉄鋼メーカーを第一の相談相手に据え、構想について対話を開始しました。常日頃からの信頼関係もあり柔軟な対応をいただけたことで、引き渡し・受け入れの条件の擦り合わせも非常にスムーズに進みました。

Step 03

テスト稼働、レポーティング

まずは貝印の一拠点からの廃棄製品をテスト稼働し、そこで得られた知見も踏まえて引取り条件等を詰めた上で、複数拠点からの廃棄製品を集める形で初回稼働を行いました。今後スキームを継続していくために十分な知見が得られました。

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