課題
従来、油が付着したPETボトルは、マテリアルリサイクルが難しいとされてきました。今後、使用済み油付きPETボトルのリサイクルの仕組みを社会実装するためにも、市中からの回収・リサイクルの実証実験が必要であると考え、キユーピー株式会社と日清オイリオグループ株式会社にてメーカー・小売の協働プロジェクトを立ち上げることとし、この領域に先進的な知見を持つアミタがプロジェクト推進の支援を行うこととなりました。
解決策
アミタがいくつもの自治体で積んできた実績をもとに、自治体との交渉、小売、運送業者との折衝により、廃棄物処理法を遵守した資源循環スキームの構築に係る支援を行いました。自治体との交渉はアミタを中心に行うことで円滑なプロジェクトの推進が実現できました。
支援内容
導入の効果
- アミタがこれまでに多くの自治体と蓄積してきた実績や関連法令に関する知見をもとに、自治体における試験計画策定をスムーズに進めることができた
- つまづきそうな懸念点を事前に整理することができたため、実証実験を計画通り開始することができた
取り組みの進め方
プロジェクト発足前のディスカッション
油付きPETボトル回収実証実験に関する回収スキーム構築について意見交換し、方向性をディスカッションしました。
自治体コミュニケーション
リサイクルのスキーム構築に関するノウハウを活かし、自治体とのコミュニケーションの取り方を相談し、協議に向けた資料作成の支援、廃棄物処理法に配慮するためのアドバイスなどを行いました。また、関連自治体への訪問にはアミタも同行しました。
プロジェクト始動に向けたアドバイス
プロジェクト会合に同席し、プロジェクトを始動させるにあたっての準備事項について、実経験に基づくアドバイスを行いました。 関係各社の協働により、2024年5月29日から、千葉市内の「イオン」「イオンスタイル」8店舗にて、家庭から出るドレッシングや食用油の使用済み油付きPETボトルの回収を開始できました。